ΛVモデル
大槻, 2014.02.12
本小論は、知働化のパラダイムに移行していくために、あえて、伝統的なソフトウェア開発プロセスの基底となっているV字モデルを転回して、知働化の意義を再認識してみようという試みです。
筆者は、知働化をポスト・アジャイルプロセスと位置づけており、「不確実性への対処」の次に来るものは、「進化・適応」のプロセスだと考えています。一方で、伝統的なプロセスは依然として残り続けることでしょう。そこで、これ等両者の関係を整理しておくことも、それなりに意味があると考え、「ΛVモデル」というハイブリッドなプロセスモデルを考えてみました。
実行可能知識としてのソフトウェア構築プロセス
2012年4月より日本デザイン学会に入会し、2012年6月23日に、札幌で開催された日本デザイン学会にて『実行可能知識としてのソフトウェア構築プロセス』の講演を行いました。この発表で、2010年元旦の『ΛVモデル』以降の活動で、『新ソフトウェア宣言』や創造的なソフトウェア開発に関する考察を、まとめることができました。
jssdtaikai_talk_20120619_1200.pdf
ソフトウェアデザインプロセスの呪縛からの解放
2012年10月17日に、京都で開催されたDesignシンポジウム2012にて、『ソフトウェアデザインプロセスの呪縛からの解放』の講演を行いました。発表資料をデザイン分野らしくしっかりと作りこんだものを使用しました。ポイントは、以下の図に集約されています。
実行可能知識のデザインプロセス: 創造的ソフトウェア開発プロセスΛVモデル
上記の集大成として、査読論文として日本デザイン学会のデザイン学研究特集号/デザイン思考 Volume19-4 No.76, 2012年発行に『実行可能知識のデザインプロセス』として掲載されました。